転職前に人間関係を見つめなおす

人間関係に疲れて転職を考えているなら

医療関係者の離職率が高い理由の一つとなっているのが、現場での人間関係の複雑さです。
人間関係の問題は医療関連職でなくとも多くの業種で共通した転職・離職の理由になっていますが、人の生命がからむ大きな責任を伴う仕事においてはなおのことです。

医療関係の仕事の中でも最も人間関係が難しいとされているのは看護師職ですが、医師の仕事もまたそれに匹敵するくらいに人間関係の難しさを感じる場面が多くあります。

看護師の人間関係の悩みでよく聞かれるのが、「担当する医師との治療方針が合わない」「希望する診療科に人事担当者が異動させてくれない」「他のスタッフとうまく連携がとれない」といったようなことです。

これはそのまま医師の仕事にも関わってくる問題で、明らかに診療方針のことなる理事や看護師などのスタッフに囲まれていると自分の仕事がしにくく成り、ちょっとしたことにもストレスを感じてしまいます。

人間関係の問題は非常に根深く何か特定のことをすればすぐに解決をすることができるわけではなく、また仮にその職場を離れたからといって新しい職場なら解決できるということでもなかったりします。
極端な言い方ですが、自分が医院長となって開業した場合ですら完全に意見があう人だけを集めるということはできませんので、必ずどこかで何らかの妥協をしなければいけません。

転職は最後の手段にしても問題ない

人間関係で悩んでいる時にはどうしてもその周辺の人との関わりだけが生活の全てになってしまいがちです。
そのためこじれたときには「もう辞めるしか方法はない」と思い込んでしまいますが、そこですぐに退職を選んでしまうというのはやや判断が早急です。

先にもちょっと述べましたが、人間関係の問題というのはその環境だけ特別に起こっているというわけではなく案外他の場所でも同じように起こっていることなので転職をしても同じような経験が繰り返されるということもよくあります。

もちろん中には本当に特殊な環境が出来上がっており、そこを出る以外に解決策はないということもないわけではないのですが、そう最終的に判断するのはできる手段を尽くしたあとでも遅くはありません。

まずは人間関係に悩みがあるとしても、そこで一旦冷静になるように努めて客観的に問題はどこにあるかということを考えてみてください。
その問題が単なる意見の相違なのか、それとも自分ではどうしようもない体制としての問題なのかということを考えて自分にできることはないかということを洗い出していきます。

ほどほどに忙しい環境が人間関係の悩みをなくす

医療関係に関わる人間関係の悩みですが、実は全体的には起こりやすい環境とそうでない環境とがあります。
起こりやすい施設というのは二つ「忙しすぎる場所」と「暇すぎる場所」です。
まず非常に過酷な環境で仕事をしていると一人のミスが重大な問題になることが多いので全体的にピリピリした雰囲気ができ、ちょっと仕事が遅い人や慣れていない新人に対して半いじめのような雰囲気ができてしまいます。

反対に暇な環境というのはスタッフが全体的に暇をもてあますことで仕事よりも内部の人間関係に関心をもつようになってしまいそこから派閥などの人間関係のこじれが発生しやすくなります。

一番よいのはほどほどに忙しいところで仕事をするということで、普段の会話も仕事で限定することができお互いに余計なプライベートに踏み込まなくてすみます。
もしどうしても人間関係で辞めたいという時には、新しい職場はどのくらいの忙しさであるか一日の来院数などから調べてみることをおすすめします。