医療機器業界の現状

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医療機器業界の特徴

医療機器業界は、今では15万にものぼる品目を扱っており、非常に大きな産業となっています。
扱っているものとしては、ピンセットのような小さくて単純な道具から、人工心臓のような複雑なものまでとなっており、非常に幅広いと言えます。
実は、医療機器業界は、2005年に行われた薬事法の一部改定によって、医療機器と医療用具が行政によって統合され、産業として巨大化しました。
それまでは、小さなものは医療用具とされていましたが、それ以降はMRIやCTのような医療機器と同じ扱いとなったのです。

これだけ大きな産業となってはいますが、実態としてはそれぞれの商品に専門特化し、独自の技術や製品を持っているために医療機器業界において、高いシェアを持ったオンリーワン企業とも言える企業が大多数となっています。
1種類の製品だけを開発して生産し、また輸出入しているという企業も少なくありません。
これが医療機器業界最大の特徴と言えます。
また、輸入メーカーが多い、というのが国内での特徴となってもいます。
製薬業界と比べると、かなり違った雰囲気であると言えるでしょう。

医療機器業界についての詳細

医療機器業界で中心になっているのは、高額な商品です。
大まかに分けると、手術機器や身体機能代替機器、病巣治療機器のような治療分野の医療機器、MRI・PET・CTのような画像によって診断するシステムに代表される診断分野の医療機器があります。
国内生産品と輸入品の比率は2対1となっており、この国内生産品のうち0.5は輸出されています。
産業として見た時の市場規模は約3兆円ほどで、ほとんど横ばいになっているかやや上向きとなっています。

大まかな分類で見ると、5000億強規模の処置用機器、約5000億円規模の画像診断システム、5000億円規模の生体機能代行・補助機器、3000億円弱規模の眼科関連製品、2000億円規模の生体監視・現象システムが市場規模の上位5つを占めています。
この中で、画像診断システムと眼科関連製品は、注目に値するほどの市場拡大を見せています。

また、医療機器業界は、特定のパイを分け合うようなかたちとなっており、ニッチでありながらも比較的安定しているというのが特徴でもあります。
厚生労働省が調べたところによると、医療機器メーカーはその半数ほどが資本金5000万円以下となっていて、資本金が100億円を超えるような大企業はたった4%しかありません。
このような大企業は画像診断システムや生体機能代行・補助機器をメインとし、中証企業は歯科用機器、眼科用品をメインとしているなど、きちんと住み分けができているのです。