獣医師の転職事情

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獣医師の仕事

獣医師といえば犬や猫などペットのお医者さんというイメージが強いですが、獣医師は幅広い分野で活躍しています。
半数近くが犬や猫といったペットの診療をする動物病院で働いているものの、残りの半分は牛や鶏など家畜の診療、公務員として家畜の伝染病予防や食品衛生の監視など行政に関わる仕事、医薬品の開発、野生動物の診療や保護などの仕事に携わっています。

獣医師の現状

獣医師の現状で最も特徴的なのが、女性の獣医師が増えていることです。
特に若手の獣医師にその傾向が強く、20歳~30歳代の約半数が女性です。
このため女性が活躍しやすい職業として注目を集めている一方で、女性の獣医師が出産や子育てをしながら働ける環境の整備が求められています。

実際に獣医師として働いている人へのアンケート調査によると、獣医師になって良かったと思うことは次のようなものでした。
●大好きな動物と触れ合える
●ペットの診療では飼い主さんに感謝されるので、手応えややりがいを感じる。
●国家資格なのでステータスがある
などなど、獣医師の仕事に誇りとやりがいを感じるという意見が目立ちます。

逆に獣医師になって後悔したことでは、動物病院に勤務する獣医師からは勤務先によっては薄給、長時間労働、病院長がワンマンで横暴、福利厚生が整っていないという意見が圧倒的に多く、やりがいはあるものの獣医師としての待遇に不満を持っている人が多いことが伺えます。
また、飼い主がモンスターの場合、対応に苦慮するという意見も増えてきました。

一方、行政機関で働いている人からは、次のような感想が目立ちました。
●仕事内容は楽だがやる気の感じられない職員が多い
●獣医師の専門能力が生かせない
●モチベーションが維持できない
動物病院勤務と違い、仕事に対する意欲がわかないと悩む声が多く寄せられています。

職場に不満を抱いているなら、現在の職場や今後の展望についてじっくりと考え、転職を含めた打開策を検討してはいかがでしょうか。
動物病院の経営者のなかには若手の後進を育成したいという意欲を持っている人も大勢いますし、そのために職場環境を整えている動物病院も少なくありません。
また、製薬会社や動物愛護に関する仕事など、他の分野に転職をして生き生きと活躍している人も大勢います。

獣医師の今後

農林水産省では、獣医を増やす施策を打ち出しています。
しかし、 日本獣医師会はこの方針に異をとなえており、獣医を増やすよりも教育環境、職場環境の整備や、動物医療の提供システムそのものを見直すことが先決だと要求しています。

また、獣医師が増えると開業医が多くなり、歯科医師のような過当競争が始まるのでないかと危惧する獣医師も少なくありません。
獣医師が活躍するフィールドは広範囲にわたりますが、ペット診療を主な業務とする動物病院で働く獣医が多く、家畜などを診療する獣医が少ないという傾向があります。
このような状況が続くとペットを診療する獣医師が過剰になり、経営困難に陥る動物病院が増えると考える人が多いのです。

今後のことも含め、獣医師としてどのような働き方をしたいのかを考えることが大切です。
現状に不満、将来が不安という人は、転職によるキャリアアップを目指すのも有益な解決策ではないでしょうか。